計画を立てても、なぜかうまくいかない、思い通りにいかない、計画倒れしてしまう。その原因と対策は?
どうして計画(スケジュール)を立てるのか?
どうして計画(スケジュール)を立てるのか?その理由は、目標を達成するための道筋を明確にして、少しでも効率的に進むためです。
計画を立てることで以下のメリットを得ることができます。
- 時間やお金などのリソースを最適に使うことができる
- 予測できる課題や問題に対処しやすくなる
- 計画の進捗状況を確認し必要な修正を行うことができる
- モチベーションを維持しやすくなる
- 将来の不安を減らし自分の行動に自信を持てるようになる
計画を立てて目標に向かって少しでも効率的に進め目標を達成することが、計画を立てる目的です。
計画倒れする原因と対策(7選)
では、なぜ計画倒れしてしまうのか。なぜ思い通りにいかないのか。その原因は以下かもしれません。
非現実的な目標設定をしている
達成したい目標や計画が、そもそも現実的でない可能性があります。意欲的な目標を設定するのは重要なことですが、現実離れしてしまうとそもそも計画通りに実行することが困難になります。時間やお金などのリソースを無視してしまうと挫折しやすくなり、結果として計画倒れしてしまいます。
例: 1ヶ月で30kg痩せる
1ヶ月で30kgということは1日で1kg痩せることになります。これは1日1kg痩せるということになるのでそもそも目標を達成することが困難になります。
対策:目標を小さく分割する
大きな目標を立てる場合、その目標を達成できるぐらいの小さな目標に分割することで、段階的に進めることができるようになります。これにより達成感を持ちながら計画を進めることができます。また目標を分割し目標を達成するのが難しそうであれば、設定した目標を一度見直してみましょう。
- 例:「1年間で20kg痩せる」という目標を「1ヶ月に1.5kg痩せる」と分割すると、目標がより現実的になります。
計画があいまいで具体性がない
計画が抽象的で具体的な行動が明確になっていないと、何をどこから始めれば良いのか、次に何をすべきかが分からなくなり、行動に移せなくなってしまいます。
例: もっと健康的になる
「健康的になる」のは良いことですが、何をしたら健康的になるのでしょうか。漠然としすぎていて、実行に移しにくいため、結果として計画倒れにつながりやすくなります。
対策:目標を細かく分解し、具体的な行動を明確にする
立てた目標を具体的な行動が明確になるまで細かく分解しましょう。可能であれば目標達成に必要な行動やステップを書き出してリスト化し、何をいつ、どのように実行するのかを明確にします。これにより、抽象的な目標が具体的な行動に変わるので実行しやすくなります。
- 例:「毎日30分の運動をする」という目標であれば、何をすればいいのか明確になるので実行しやすくなります。
自分の能力を高く見積もっている
目標を立てる時はなぜか気分が高まってしまい、自分の現在のスキルや知識、体力、集中力などを過大評価し、能力以上の計画を立ててしまうことがあります。そうすると現実とのギャップが生じてしまい失敗しやすくなります。
例:昔運動していたので毎日1日1時間ランニングをする
過去に運動をしていた経験があるからといって自分の体力を過信して、数年間ブランクがあるにもかかわらず、いきなり1時間のランニングを毎日行うという計画を立てしまう。結果として数日後に疲れ果てて計画を断念してしまうことにつながってしまいます。
対策:小さな目標から少しずつ負荷を増やす
小さな目標から少しずつ負荷を増やしていくことで、能力を高く見積もることなく、自分の能力に見合った計画を立てることができます。
- 例:「1時間のランニングを毎日する」という計画を、「初週は10分間のウォーキングをする」「2週目からは15分のジョギングに増やす」という具合に少しずつ負荷を増やす計画にしておく。
厳しい計画を立ててしまっている
「非現実的な目標設定をしている」に類似しますが、たとえ達成可能な範囲を超えていなかったとしても、余裕がなくとてもハードなスケジュールを立ててしまうと計画倒れになりやすくなります。時間的、体力的、精神的な余裕がなくなり、結果的に計画通りに進められずに失敗してしまうことになります。
例:仕事の時間が長引いて時間を確保できない
新しいスキルを習得するため毎日5時間の勉強を1ヶ月続けるという計画を立ててみたが、仕事や家庭の都合で5時間の勉強時間を確保できなくなってしまった。結果として計画が途中で崩れてしまうことに。
対策:あらかじめ計画を柔軟に調整できるようにしておく
まず、少し余裕を持った計画を立てておくことで柔軟に調整できるようになります。進捗が順調であれば、その都度目標を引き上げていくことで無理なく進めていくことができます。
- 例:「毎日5時間勉強する」という厳しい目標を、「平日は1時間、週末は3時間勉強する」という計画にしておく。
時間管理が失敗している
見積もりや行動と行動の間の時間などの時間管理がうまくできていないと、計画倒れになりやすくなります。時間の使い方が非効率だったり、重要な作業を後回しにしたりすると、計画全体が遅れてしまったり、結果として作業を中断することになってしまいます。
私の場合はこれが計画倒れしやすい原因No.1です。(>人<;)
例:1時間タスクA→1時間タスクB…
1時間タスクAを行ったのち1時間タスクBをする。なんの問題もなさそうですが、これではタスクAとタスクBの切り替えの時間が含まれていません。仮にタスクAとタスクBの切り替えが10分必要だった場合は?この時点で計画通りに実行できなくなってしまいます。
対策:タスクの優先順位を設定して時間管理法を活用する
タスクの重要度が高いものから実行し、重要度が低いものを後回しにすることで、不必要に時間を使うのを防ぐことができます。さらに、ポモドーロ・テクニックなどの時間管理法を活用して、集中して作業に取り組む習慣を身につけて、少しでも効率的に取り組んでみましょう。
例:ポモドーロ・テクニック「25分集中して作業→5分休憩→25分…」のサイクルを活用して効率的にタスクを実行する。
モチベーションの維持ができない
計画を進める際にモチベーションが低下すると、途中で計画を放棄することに繋がりやすくなります。特に長期的な計画、大きな目標、目に見える成果がすぐに出ない目標の場合に、より挫折しやすくなってしまいます。
例:3年後に会社を辞めて独立する
「3年後に会社を辞めて独立する」という目標の場合、3年間モチベーションを維持しづつける必要があります。進んでいるかもわからない、今の行動を修正する必要があるのかすら分かりません。これではモチベーションが低下し、挫折してしまいます。
対策:目標を小さなステップに分割し、達成するごとに報酬を与える
大きな目標を小さなステップに分割し、それぞれのステップを達成するごとに自分に報酬(大きすぎないご褒美)を与えることで、モチベーションを維持しやすくなります。また、それぞれのステップを進捗を記録することも励みになります。進歩が見えることで、さらに前進する意欲が湧き、モチベーションの低下を抑えることができます。ただし、なかなか進歩が見られないと逆にモチベーションが低下しやすくなるので注意が必要です。
例:「小目標Aクリア→小目標Bクリア→小目標C60%→…」まるでゲームのように小さな目標をクリアしその度に小さな報酬を受け取りモチベーションを低下させないようにする。
自己評価やフィードバック不足
計画を進めていく過程で、自分自身を評価したりフィードバックを得たりする機会が少ないと、課題や問題点に気づかずに失敗に繋がりやすくなります。定期的なチェックや進捗確認がなければ、計画が遅れていることやうまく進んでいないことに気づくのが遅れてしまいます。結果として計画倒れになってしまいます。
例:資格勉強で進捗に対してのフィードバックをしない
途中で進捗が計画通りに進んでいるかどうかのチェックを行わないと、気づいた時には最終期限の数週間前。まだ必要な学習内容の半分も終わっていない状態になってしまっているかもしれません。
対策:振り返りの時間を設け、定期的に進捗レビューを行う
振り返りの時間をあらかじめ設定しておき、進捗を確認するようにしておきます。その際に計画と実際の行動を比較し、フィードバックを行うことで調整が必要であれば早期に行うことができます。また、失敗や成功の原因を明確することで次の計画に活かすことができます。
例:毎週日曜日に「達成度」を振り返り、来週に向けた改善策を考えるようにする。
計画は一度決めたら終わりじゃない
計画は定期的に見直して、自分に合わせて調整していきましょう。
はじめから上手くできる人なんていません。何度も計画を立てて調整し続けて自分に合ったスケジュール調整、目標設定ができるように経験を積み重ねていきましょう。
私は現在、絶賛計画倒れ中です( ̄ー ̄ )
これから目標達成できるように一緒に頑張っていきましょう!