私は大学生の頃に2ヵ月で「MOS Word」と「MOS Excel」独学で合格しました。そんな私の「MOS」の勉強法についてご紹介します。これから受験を考えている方や、初学者の方でも独学で合格を目指したい方の参考になれば幸いです。
MOSってなに?


そもそも「MOS」ってどんな試験なの?という方のために「MOS」の概要と特徴について説明します。
MOSについて
MOS(モス)はMicrosoft Office Specialistの略でMicrosoft Officeの操作スキルを証明する資格です。
試験科目
MOSは以下の試験科目が用意されています。
試験科目 | バージョン(左:一般レベル、右:上級(エキスパート)レベル) | |
---|---|---|
Word (文書作成ソフト) | Word 365 Word 2019 Word 2016 | Word 365 エキスパート Word 2019 エキスパート Word 2016 エキスパート |
Excel (表計算ソフト) | Excel 365 Excel 2019 Excel 2016 | Excel 365 エキスパート Excel 2019 エキスパート Excel 2016 エキスパート |
PowerPoint (プレゼンテーション ソフト) | PowerPoint 365 PowerPoint 2019 PowerPoint 2016 | |
Access (データベース管理ソフト) | Access 2016 | Access 2019 エキスパート |
Outlook (電子メール・情報管理ソフト) | Outlook 2019 Outlook 2016 |
MOSの種類について
WordとExcelには、一般レベルと上級(エキスパート)レベルが用意されています。
試験科目 | 一般レベル | 上級(エキスパート)レベル |
---|---|---|
Word (文書作成ソフト) | 文字サイズやフォントの変更、表の作成・編集、作成した文書の印刷など、Wordでの基本的な編集機能を理解している方 | スタイル機能や目次・索引作成などの長文機能、他のアプリケーションソフトからのデータ取り込みなど、Wordでの高度な機能を理解している方 |
Excel (表計算ソフト) | 数式や基本的な関数の作成、セルの書式設定、グラフ作成など、Excelでの基本的な操作を理解している方 | ピボットテーブルなどのデータ分析、条件付き書式や入力規則の設定、マクロの作成・編集など、Excelでの高度な機能を理解している方 |
試験レベルについて
2025年現在受験することができるMOS試験の種類は、MOS 365、MOS 2019、MOS 2016の3種類用意されています。
種類 | 詳細 |
---|---|
MOS 365 | Microsoft 365のOfficeソフトスキルを証明する資格で、Word、Excelなどの最新バージョンに対応しています。 受験するならMOS 365がおすすめ。 |
MOS 2019 | Microsoft Office 2019のスキルを証明する資格です。 |
MOS 2016 | Microsoft Office 2016のスキルを証明する資格です。 ※2026 年 6 月 30 日に終了し受験できなくなります。 |
試験の合格基準
MOS試験の一般的な合格基準点は、1000点満点中700点以上 とされています。ただし、具体的な合格点は変動することがあるようで明確にはなっていないのでご注意を。
MOSの合格率は比較的高めで、一般レベルは約80%、上級(エキスパート)レベルは約60%といわれています。
受験方法と試験日について
MOSは受験方法が2種類あり、それぞれ試験日が異なります。
受験方法 | 詳細 |
---|---|
全国一斉試験 | 月1回実施され、全国の会場から希望する会場を選択できます。 |
随時試験 | 毎週(試験会場によっては毎日)実施されており、試験会場や開始時間を自由に選ぶことができます。 受験するなら随時試験がおすすめ。 |
私の場合は、随時試験を選択しアクセスが良い近くのパソコン教室で受験しました。
独学で合格できた勉強法
勉強前の準備
試験日を先に決めてしまう
MOSは随時試験であればいつでも受験できるのでまず自分が受験しようと思う日付で予約をしてしまいましょう。
いつでも受験できてしまうので勉強がダラダラと続いてしまうのを防いだ上で、勉強を進めていくのがおすすめです。
どの資格勉強でも大切になるのはまずゴール(受験日)を決めてしまうこと。ゴールが決まれば逆算して勉強のスケジュールを立ててGoogleカレンダーに入れておきます。以下のように予定を立てるのがおすすめで私が実際に資格勉強の時にやっている方法です。
- 試験日を決めて予約する(私の場合は1ヶ月後に予約をしました)
- 試験日から2週間前は最後の復習期間として予定を入れる
- 今から試験日2週間前までの日数を分割して各分野や各章などに割り当てて勉強予定を入れる
- (私の場合はMOSのWordを1ヶ月後に受験、MOSのExcelを2ヶ月後に受験するように設定しました)
おすすめの勉強法
WordとExcelの受験日は近くていい
WordsとExcelを両方受験しようとしている場合は、2つの受験日は遠く設定する必要はありません。(ただし、近すぎないようにしましょう)理由としてはWordで出てくる内容がExcelに出てくることが多々あります。それぞれ特有の操作などはありますが、どちらもMicrosoft Officeなので基本的な設定方法や操作は同じになります。なので一方で勉強したことを忘れてしまう前に勉強して、WordとExcelの差分だけの勉強で終わらせれるようにした方が楽です。
参考書はそれぞれ1冊でいい
MOSの勉強をする際に購入する参考書は受験するソフト(Word、Excel)でそれぞれ1冊だけで大丈夫です。おすすめは『MOS 攻略問題集』です。




もしも上記で物足りなければYouTubeで「MOS勉強法」と調べれば色々出てくるので、自分が知らないところを重点的に覚えていくのがおすすめです。私の場合はMOS攻略問題集だけで両方とも合格することができました。
勉強の際は別途ノートは取らずに参考書に四角い付箋を貼り付けてメモや追加情報を記載するようにしながら勉強を進めていました。パソコンと向き合い実際のWordやExcelなどのソフトを操作する時間を増やした方が覚えることができます。
最後に
MOSは実務経験がない方や学生の方に受験することをおすすめします。社会人になりパソコンを使って仕事をすると当たり前に使えるという形になるので、転職の時に有利になるなどはありません。
ただし、ITに関わっていなかった職種からITに関わる職種に転職する場合は、「パソコンの知識がある」とアピールすることができるかもしれません。
MOSに限りませんが、法律や情報系の資格に関しては新しい情報や最新の技術についての内容が試験で出題されるので公式サイトを確認するようにしておいてください。最新情報はMOS公式サイトをご確認ください。
ぜひ頑張ってください!!
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