私は社会人になってから勉強をはじめた「G検定」を約6ヶ月で独学で合格しました。「G検定」を取得してみようとしている方やAI・ディープラーニングについて勉強してみようとしている方の参考になれば幸いです。
G検定ってどんな資格?


G検定(正式名称:JDLA Deep Learning for GENERAL)は、日本ディープラーニング協会(JDLA)が主催する、AIやディープラーニングに関する基礎知識を問う民間の資格試験です。
つまり、ディープラーニングに関する基礎知識があるか、事業活用する能力や知識があるか、適切な活用方針を決定できるかを検定する試験です。
また「G検定」の上のレベルの資格として「E資格」があります。簡単にいうと、G検定はジェネラリストの資格、E資格はスペシャリストの資格です。
一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)の公式HPはこちら。
試験時間と問題数は?
試験の詳細は以下の通りです。
試験時間 | 120分 |
問題数 | 160問程度 |
受験会場 | オンライン(自宅や職場) |
受験料金 | 一般:13,200円(税込) 学生:5,500円(税込) 過去受験日から2年以内の再受験の方は、半額( 一般:6,600円、学生:2,750円) |
G検定は文系・IT未経験でも独学で合格できるのか?
結論、文系・IT未経験でも独学で合格できます。
G検定は「技術者向け」ではなく、「AIを活用したい人すべて」に向けた資格でジェネラリストの検定と思っていただければとても分かりやすいかもしれません。
「ジェネラリスト」は、幅広い分野の知識や経験を持つ、総合的な能力を備えた人のことで、特定の分野に特化した専門知識やスキルを持つ「スペシャリスト」と反対の言葉です。
そのため以下のような方におすすめの資格です。
- 就職活動や転職活動で活用したい
- 営業職だけどAIの知識を身に着けて仕事に活かしたい
- AIに興味があって基本的な知識を勉強したい
- AIの仕事に携わってみたいと考えている
受験のきっかけ


私がG検定を受験しようと思ったキッカケは以下の通りです。
- 会社の資格手当制度で毎月手当てがもらえる資格の対象に「G検定」の上のレベルの「E資格」が対象になっていたいから
- 就職した会社に入りたかった理由が「AIの開発に携わりたかった」
- 就職した会社ではAIの開発の案件に携われなかったので会社にAIに興味があることをアピールしたかった
一番の理由は「会社の資格手当制度」の活用でした。対象の資格を保有していれば会社に申請することで毎月資格手当をもらうことができました。「G検定」は一時金(一回のみ)がもらえ、上のレベルの「E資格」は資格認定給(毎月)もらうことができるので「E資格」を合格する為の土台作りとして「G検定」を受験しました。
勉強に使用した教材
1. 公式テキスト
深層学習教科書ディープラーニング G検定公式テキスト
G検定の公式テキストは外せません。必ず購入して勉強してください。
注意点としてG検定の公式テキストは定期的に最新版は発行されています。購入しようとしているのが最新の公式テキストか必ず確認しましょう。


2. 問題集
徹底攻略ディープラーニングG検定ジェネラリスト問題集
G検定の問題集も外せません。
注意点としてG検定の公式テキスト同様に定期的に最新版は発行されています。購入しようとしているのが最新の問題集か必ず確認しましょう。


3. AI白書
AI白書
AI白書は人工知能(AI)の最新動向、技術、活用事例、制度・政策などを総合的に解説されている書籍です。
こちらも公式テキスト同様に最新版を見るようにしましょう。
私が受験したときはAI白書に書かれている内容が出題されました。ただし注意としては辞書ぐらい分厚い本なので全ての内容をおさえることはできません。
まずは公式テキストと問題集をやり込んだのち、知識が身についているかを確認しながら読むのがおすすめです。
公式テキストと問題集をやりこんでいれば、読んでいる内容がすらすらと入ってくるようになっています。
裏技?になりますが、AI白書はPDF版が無料で公開されていることがあります。必ず調べておきましょう。


4.公式サイトの過去問
公式サイトに公開されている数問の過去問。これは必ず実施して問題と答え、その理由を覚えるぐらい実施しておいてください。公式サイトの過去問はこちら。
注意点として過去問ですが、1回分のテストではなく数問分しか公開されていません。なので公式サイトの過去問だけに頼ることはできません。
勉強時間と勉強手順
勉強時間
私は本業の合間に勉強していたので、1日あたりの勉強時間は約1~2時間ほどです。主に出勤中の電車内で勉強していました。
日常生活で基本的にAIやディープラーニングについての言葉や話を聞くことがないので、少しでも隙間時間を見つけてAIやディープラーニングに関する言葉に触れるようにしました。触れる回数が多ければ記憶の定着に繋がります。
勉強手順
私が勉強する時に実際に取り組んでいた勉強の手順は以下の通りです。
- 公式テキストの言葉を調べながら読む
- 学んだことをノートにまとめながら勉強を進める
- 公式サイトの過去問を解く
- 問題集を解く
- 問題集を解いて解説を読む
- 解説でわからないことを調べる
- 学んだことをノートにまとめながら勉強を進める
- 1~3を繰り返す
- 過去問や問題集は問題を見ただけで、何が問われているか答えが何か、その答えである理由を覚えてしまうぐらいやり込みましょう
- また問題に提示されている4択のうち、答えではなかった3つの理由も答えることができるぐらい覚えてしまいましょう
- 余裕があればAI白書を読んでみる
- PDFが無料で公開されているかもしれないので「AI白書 PDF ダウンロード」と検索しましょう
試験中に使うカンペの作り方
G検定はオンラインで受験でき自宅でテストを実施することができます。またカンペを見ることもOKとなっています。
なのでG検定の受験の際にはカンペを作成しましょう。ただし、注意点として全ての問題をカンペで乗り越えることはできません。なぜなら、試験時間120分に対して問題数が160問程度存在するからです。1問約40秒ぐらいで回答する必要がありますのでわからない問題を随時調べていては時間が足りなくなってしまいます。
またおすすめのカンペの作り方で調べたとしても実際の試験時に問題を見て選択肢を見て調べてなんてしていたらあっという間に試験が終わってしまいます。
なのでおすすめのカンペの作り方は「自分が覚えることができなかったものを書いておく」というのが一番おすすめです。自分の力で回答できるものは回答する。そして調べる時間をできるだけ少なくするように目線の移動だけで確認できるようにしておく。これが一番の方法です。私が受験した際の環境は以下の画像のとおりです。


これだけカンペを用意しましたが結局使ったのは5分ぐらいです。さらに、試験問題を最後まで解ききることはできず、タイムオーバーとなり試験は終了となりました。
おすすめのカンペは以下の通りです。
- 自分の覚えれなかった部分をまとめる
- PCでもメモでもノートでも使えるものは使う
- できるだけ調べる時間を少なくするために目線を動かすだけで確認できるようにしておく
受験結果
受験結果は登録しているメールアドレス宛に送付されます。このとき自分の得点や合格ラインは開示してもらうことはできません。また合格証書をダウンロードすることができます。




まとめ
G検定は「技術者向け」ではなく、「AIを活用したい人すべて」に向けた資格でITの専門的な知識がなくても十分に挑戦できる資格です。
AIに興味がある方、AIを仕事に活かしたいと考えている方、またはキャリアアップを目指している方におすすめです。G検定はジェネラリスト向けの資格であるため、幅広い分野に役立つ知識を得ることができ、将来的に専門的なスキルを身に着けたい場合は上のレベルである「E資格」も目指せる基盤を作ることができます。
G検定を受験しようと考えている方にぜひお伝えしたいのは、少しの努力で確実に合格を目指せる資格だということです。ぜひ興味があれば挑戦してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。


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