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ピロリ菌除菌 ○○が真っ黒になった…

2024年5月~2024年9月にピロリ菌の除菌をしました。ピロリ菌除菌をした経験を記事にしました。除菌をしようかなと考えている方の参考になれば幸いです。

目次

そもそもピロリ菌とは

ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ菌)はヒトなどの胃に長年生息し続けている細菌です。ピロリ菌は多くの人が感染していると言われますが、感染している全ての人が症状を感じるわけではありません。

ただし、胃の不調や慢性的な胃の痛みが続く場合は、ピロリ菌検査を受けて治療を行うことが推奨されています。治療は通常、抗生物質と胃酸を抑える薬を組み合わせて行われます。

ピロリ菌の影響

ピロリ菌は胃の中で炎症を引き起こすことがあるため、慢性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんのリスクを高める原因の一つとされています。そのためピロリ菌の検査をしないままだと、気がつかないうちに胃がんが進行してしまっている可能性があります。

ピロリ菌は胃の中の尿素を分解しアンモニアを作り出します。アンモニアは胃粘膜に悪影響を及ぼし、その状態が長期に渡ると慢性胃炎を引き起こします。(ピロリ菌が胃酸がある胃の中で生息できるのは、アンモニアがアルカリ性であり胃酸が中和されるため、ピロリ菌の周囲が胃酸から守られるためです。)

ピロリ菌の感染経路

ピロリ菌の感染は完全に解明されていませんが主に免疫力の低い5~6歳以下の幼児の頃に、生水(おもに井戸水)や食べ物また経口感染(口を通じての感染)によって感染すると言われています。

ピロリ菌は、大人から大人へ感染することはないと言われています。理由として、大人になると幼児の頃に比べて免疫力が高まるためピロリ菌が感染しなくなると考えられています。 

ピロリ菌の検査方法

ピロリ菌の感染を確認するためには、以下のような検査方法があります。

  • 尿素呼気試験
    • 呼気中の二酸化炭素濃度を測定することで、ピロリ菌の有無を確認する方法
  • 血液検査
    • ピロリ菌に対する抗体を調べることで、過去または現在の感染を確認する方法
  • 便検査
    • 便の中のピロリ菌抗原を検出することで、感染を確認する方法
  • 胃内視鏡検査(生検)
    • 内視鏡を使って胃の粘膜を直接観察し、組織を採取してピロリ菌の有無を確認する方法
    • この方法は正確ですが、他の検査と比べるとやや負担が大きいです

2. ピロリ菌の除菌治療

ピロリ菌の除菌治療(除菌療法)は、通常「三剤併用療法」と呼ばれる治療が行われます。

  • 三剤併用療法:2種類の抗生物質と1種類のプロトンポンプ阻害薬(胃酸の分泌を抑える薬)を1日2回、7日間から14日間一緒に服用します。
    • 抗生物質クラリスロマイシン(Clarithromycin)、アモキシシリン(Amoxicillin)など
    • プロトンポンプ阻害薬(PPI):オメプラゾール(Omeprazole)など

ピロリ菌は胃酸の強い酸性環境に耐えて生息するため、胃酸の分泌を抑える薬を使って胃酸を減らすことで、抗生物質が効きやすい環境を作り出します。

3. ピロリ菌の除菌にかかる期間

ピロリ菌の除菌治療は、全体で3~4ヶ月ほどかかります(除菌がうまくいかない場合はさらに長くなります)。

ピロリ菌の発見後、通常7〜14日間にわたって薬を服用します。薬を使っての治療後、ピロリ菌が完全に除去されたかどうかを確認するために、1〜2か月後に再度検査(尿素呼気試験など)が行われます。

そのため3~4ヶ月ほどかかります。ただし、除菌治療がうまくいかなかった場合改めて除菌治療をしなければなりません。そうなるとさらに3~4ヶ月ほどかかる可能性があります。

成功率と副作用

除菌治療の成功率は、1回目で約70〜90%とされています。

もし1回目で除菌に失敗した場合、別の抗生物質を使った「二次除菌治療」が行われます。副作用としては、下痢、腹痛、味覚異常などが一時的に現れることがありますが、重大な副作用は稀と言われています。

ピロリ菌を除菌することで、胃炎や胃潰瘍の改善、さらには胃がんのリスク軽減につながるため、感染が確認された場合は除菌治療が推奨されています。

経験談(ピロリ菌発見〜除菌まで)

ここからは私の経験談を記載します。

簡潔にまとめると以下の通りです

  • ピロリ菌発見〜除菌までの期間は4ヶ月程
  • 除菌治療は1回で成功
  • かかった費用は合計7000円程

ピロリ菌の発見

2024年5月:初診:問診、触診、血液検査

数日間にわたってお腹の調子が良くなかった。便はみずみずしくトイレにこもる時間が増えた。数日間お腹がゆるかったが、定期的に来る調子の悪い時なのかなと思っていた。数日が経って便を流した時に、流れていく便を見た。なんか黒くね?自分の見間違いかなと思った。次にトイレをしたときに流す前の便を確認した。真っ黒。深緑をさらに深くしたような黒色、炭を溶かした時の黒色、明らかにおかしい。病院にいかないと。そう思い近くの消化器内科へ。

消化器内科で先生に状態を説明。その後、触診を行い血液検査を行いました。2週間分の薬(整腸剤と痛み止め)をいただきました。次回は薬が無くなった時に来院するように指示をいただきました。

2024年6月:2回目:血液検査結果

初診の際にいただいた2週間分の薬(整腸剤と痛み止め)が無くなったので、血液検査の結果を聞くために2回目の通院。(血液検査の結果は忘れました。何かの数値が平均値よりも悪かったです。)

ピロリ菌に感染している可能性があるの為、胃カメラで検査するために来週きてほしいとの指示をいただきました。(胃カメラ検査を行う際の注意点などの説明と手法についての説明を聞き自らの意思で同意しました)。

2024年6月:3回目:胃カメラ検査

胃カメラ検査を受ける12時間前までに食事を終えた。摂取する水分は水だけにし、診断の1,2時間前から断水をした。予約時間に通院し、先生から胃カメラ検査前の説明を受け、胃カメラ検査実施。

ベッドに横になり麻酔と点滴を打ってもらい準備開始。麻酔の効果に興味があった私はギリギリまで耐えてみよう!そう思い、ワクワクしながら待っていた。仰向けから一度横を向くように指示を受けて身体を動かした。その後担当の先生からの挨拶。

  • 先生:今日はよろしくお願いします。もう少しで準備が終わりますので少々お待ちください。
  • 私:はい。ありがとうございます。
  • 先生:は~い。終わりましたよ~。

えっ?そう思った。いつ始まった?いつ胃カメラ検査を受けた?記憶がない…麻酔の効果はすごい。苦痛を感じないのはありがたい。良いことに使われるのはとてもありがたいが悪用されるのであれば恐ろしい。

診察室に入ってみると自分の胃カメラ検査で撮影した胃の画像が数枚。いつのまに?いろいろと説明を受け、ピロリ菌に感染していると診断。そしてピロリ菌の除菌についての説明を受けてピロリ菌の除菌治療に自ら同意。その日から飲み薬を使ってピロリ菌除菌を受けることに。

ピロリ菌の除菌治療は飲み薬を1週間(朝晩食後に飲む)飲み続ける三剤併用療法。薬を飲んでいる1週間は刺激物やアルコールは禁止。カフェインは少量ならOKをもらえた。

三剤併用療法の終了後(飲み薬を1週間飲み続けた後)2ヶ月間をあけてからピロリ菌が除菌できているか検査を受けに来てほしいとのこと。その日から1週間薬を飲み続け2ヶ月間、ピロリ菌が除菌されていることを願いながら待つことになった。

2024年6月:ピロリ菌の除菌治療

1週間薬を飲み続けたが特に苦しい、しんどいなど調子がおかしくなることはなかった。

※ピロリ菌の薬を飲んだことのある人に聞いたら、「とてもしんどかった。調子がおかしくなった。」と言っていた。人によって薬の反応が異なるようだ。(もしかしたら薬の反応が分からないぐらい自分がおかしかったのかもしれない。)

2024年9月:ピロリ菌の検査

薬を1週間飲み続けてからは2ヵ月間いつも通りの生活を送った。2ヶ月経ち久しぶりに消化器内科へ。尿素呼気試験でピロリ菌の検査をすることを聞いていたので、前日から断食、当日2時間前から断水。通院して尿素呼気試験を実施。

1週間後、尿素呼気試験の結果を聞きに来院するように指示をもらいました。

ピロリ菌の検査結果

尿素呼気試験から1週間が経ちドキドキしながら通院。

結果はピロリ菌の数値が基準値よりも低いことを聞き無事除菌成功。

ただし、1~2年ごとに定期的に胃カメラ検査を受ける様に指示をもらいました。

ということで1~2年の定期健診を残してピロリ菌の除菌終了。

残っている謎

ピロリ菌の除菌を行ってから特に調子が良くなった!など何も感じてはいません。ただ気持ちとして、自分のマイナス部分が抑えられたということはとてもプラスに感じています。ピロリ菌の除菌をせずに何か身体によくないことが起こってからでは遅いですからね。

ここで1つ残っている謎があります。それは「なぜ便が黒色になったのか?」。

ピロリ菌についていくら調べても黒便になる等の記述は見当たらない。ピロリ菌に感染したから黒便になるのであれば私の便は幼児の頃から黒便になっているはず。なんで私の便は真っ黒になったのか?

考えられるのは「ストレス」かな。私はストレスの反応が身体に出やすいので今回は黒色の便という形で私にストレスを受けていることを教えてくれたのかなと思います。

黒便が出た結果として、ピロリ菌の感染、ピロリ菌除菌ができたは良かったと思います。

また、自分がピロリ菌に感染していることを親に話したところ親も病院に行き、ピロリ菌に感染していることが分かりました。その後、無事親もピロリ菌除菌することができました。

結果としては良かったです。早期発見早期治療が一番ですね。

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